クリーンルームとは?

現在クリーンルームは、工業から食品加工といった産業から医療まで幅広い現場で利用されています。それぞれに規格やクラスがあり、目的に応じた設置・施工が必要です。※「ISO14644-1」では「浮遊粒子濃度が制御されており、室内における微小粒子の流入、生成及び停滞を最小限にするように建設され、温度・湿度・圧力などが必要に応じて制御されている部屋」という定義があります。

クリーンルームの種類

クリーンルームは大きく分けると2種類に分けることができます。

塵埃を室内に入れない事を目的としたクリーンルーム(ICR)
クリーンルーム(ICR)

空気中に浮遊する塵埃を対象としたクリーンルームです。半導体、精密機械、精密印刷、フィルム製作など幅広い分野で利用されています。近年では、0.1μm以下を対象としたものや、塵埃のみならずアウトガス除去も目的とした、より高度なクリーンルームが要求 されてきています。

危険物質を外に出さない事を目的としたクリーンルーム(BCR)
クリーンルーム(BCR)

主な補修対象を、浮遊する細菌や汚染物質としたクリーンルームです。医薬品分野、病院、バイオ基礎研究、生物研究など、危険物質や汚染物質が室外に広がらない事を目的としています。工業用クリーンルームと異なり、室内を陰圧に保つことが特徴です。

クリーンルームの役割

クリーンルームには、室内の空気中に浮遊する塵埃を決められた清浄度レベル以下に管理し、その時々に応じて温度や湿度を一定の基準に沿って制御することが求められます。

クリーンルームで必要となる設備
設備 役割
高性能フィルター(HEPAフィルターなど) 循環風によって塵埃を室内から取り除きます。
OA供給設備・陽圧ダンパー 外部から塵埃が入るのを防ぎます。
断熱パネル・クリーンクロス(天井)
長尺塩ビシート・エポキシ塗料など(床)
塵埃の発生を防ぎ、床材などへの付着と堆積を抑えます。
エアーシャワー・パスボックス 人的な塵埃の侵入を防ぎます。
精密・一般温湿度制御用空調設備 室内の温湿度を管理します。

クリーンブースとは?

クリーンルームに比べて導入コストが低く、簡易に設置ができるのがクリーンブースです。それぞれの環境に合わせて設置ができることから、多くの現場に適用します。クリーンルームとほぼ変わらない清浄環境を維持でき、低コスト、短工期にて、清浄環境が得られます。但し、精密な温度、湿度管理は難しいです。

  • グリーンブース
  • グリーンブース

クリーンブースの主な役割

クリーンルームとは違い、局所的な作業環境においての空気清浄化を目指し開発されたのがクリーンブースです。FFU(ファン・フィルター・ユニット)が天井から清浄な空気を吸い、下へ吐き出す仕組みが一般的です。

クリーンブースのメリット
コストの削減・省エネ クリーンルームと違い、建設費用におけるコストダウンが可能です。空調・送風を清浄度に合わせて細かく設定できるので、省エネにもつながります。
清浄度のコントロール それぞれの要求に沿った空調を導入できるため、清浄度をクラス100〜10000にコントロールできます。
ミニエンパイロメントの実現 局地的なクリーン環境をつくることにより、外気と機器・作業環境の隔離を実現。部分的な汚染制御が可能になります。
安全・気密・美観 一般的な周壁がビニールの方式と安全性、気密性、そして美観にすぐれたパネル方式(アルミ複合材もしくはPVC板)があります。
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